薬の副作用や有害作用について
病気を治すために使っている薬でも、たとえ正しく使っていても、時として思いがけない副作用が現れることがあります。そういった副作用は、薬を使うのをやめれば簡単に治る症状から、重症となるものまで広範囲にわたります。副作用は必ず現れるというものではありませんが、どの薬にも多少の副作用が起きる可能性があります。ただし、それを恐れて薬を使わないと病気が治りにくくなります。ただ、自分が飲む薬にどのような作用があるのかを知っておけば、何か体に起きたときにはそれが副作用によるものなのかどうかが分かるだけでなく、危険な状態に陥るのを防ぐことができます。
以下のような人は副作用に気をつけてください
- 1.特異体質(アレルギーなど)の人
- 2.過去にひどい副作用を経験している人
- 3.肝臓など、薬を体内で分解し代謝する臓器に疾患のある人
- 4.他にも薬、サプリメント、健康食品などを飲んでいる人(薬の飲み合わせが悪い場合)
- 5.妊娠している人
まず、自分が飲んでいる薬にどんな副作用があるかを薬をもらうときに聞いていくのも大事ですが、薬を使い始めてから体の調子が悪くなったり、じんましんなどが現れたりなどの書状が現れたら、医師や薬剤師に相談しましょう。副作用の症状によっては放っていくと重症化するものもありますので、ご注意ください。
副作用のような症状が現れたときや、体に異常を感じたときには、薬の使用を中止するのが原則です。しかし、場合によっては自己判断で薬を中止するとかえって危険なこともありますので、薬を処方した医師や薬剤師にまず相談するようにしてください。
- 1.過去に薬による副作用を経験したことがある場合には、医師や薬剤師に伝えましょう。
医師が患者さまの過去の副作用について知らなければ、もしかしたら副作用をおこしたのと同じ薬が処方され、また同じ副作用が起きるかもしれません。
- 2.現在、使っている薬や、サプリメント健康食品などがある場合には、医師や薬剤師に伝えましょう。
薬であれば、病院でもらった物や薬局で買ったものに関係なく、飲み合わせが悪いことがあります。飲み合わせが悪いと飲んでいる薬の作用を強め、思わぬ有害作用が引き起こされる可能性があります。安全にみえるサプリメントや健康食品の中にも、薬との飲み合わせが悪いものがあります。
- 3.薬の使い方を間違えたり、あるいは自己判断により、一度にたくさんの薬を使わないようにしましょう。
一度にたくさんの薬を使うと、そえだけ体に影響を与える薬の量が増え、思わぬ有害作用を引き起こすことがあります。薬は必ず医師や薬剤師の指示通りに使うようにしましょう。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構では、健康被害救済制度というものをおこなっています。これには、医薬品(病院や診療所で投薬されたもの、薬局で購入したもの)による一定の健康被害に応じた副作用救済給付業務と、生物由来製品(人や動物など、背う物に由来するものを原料や材料とした医薬品や医療機器など)による感染症や健康被害に応じた感染救済業務があります。
詳しくは、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構のホームページをご覧ください。
- 薬のガイド
http://www.nihs.go.jp/dig/drgusage.htm#i - 医薬品医療機器情報提供ホームページ
http://www.info.pmda.go.jp